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「だれよりもすきだったサッカーver」掲載中


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77 続・サッカーくんとの距離感3


日曜日。
最寄り駅の駐輪場でサッカーくんと出くわした。
今日は同じ約束をしているわけで、同じ電車に乗ることも当たり前で
だからあえて距離を置く方がおかしい。
わかっていても、やっぱり改めて二人で一緒に行動するとなると緊張する。
サッカーくんはというと、私を見つけた時点で
当たり前のように、自転車を停め終わるまで待っていてくれて
当たり前のように、並んで歩いてくれる。
持ち物は特になかったよな、とか、今日行く店のことは俺は全然知らないんだ、とか
ごく自然に話してくれて、私もそれに普通に返事をしているつもりなんだけど
並んで歩くっていうのは、今でもやっぱり、すっごく、緊張して仕方ない。



この夏の間に、サッカーくんと一緒の時間が思いがけずたくさんあって、
その中でまるで昔に戻ったような気持ちになることもあった。
あんな別れ方をして、まともに顔も合わせられなくなって、
そのあとの彼に荒れた時期があったのは事実で。
あの頃の彼に何があったのか、私は知らない。
私が知ってた頃のサッカーくんと、今のサッカーくんは違うところがたくさんある。
でも、それは彼だけじゃなくて、きっと私も他のみんなだってきっと変わってる。
そのまま変わらずにいることなんて誰にもできない。
彼だけが特別なんかじゃない。
けれど大事なところは、ちっとも変わっていない。
ちょっと世話焼きなとこも、心配性なとこも、優しいところも、昔のままだった。
それでもクラスの女の子が言ってたみたいに、
彼の過去が今の彼に影を落としているのもまた事実で。
そのことは悲しいけれど
でも実行委員に選ばれたり、その仕事をまじめにこなしてるサッカーくんを見て
きっと彼がどんな人かいつかわかってくれると思う。
彼は本当にいい人だから。

私の存在はサッカーくんの邪魔になる。
あまり傍にいない方がいい。

その想いは今も変わらない。

ましてこんな地元の駅で。
休日に私服姿で二人でいたら、どんな誤解をされるかわかったもんじゃない。

ああ、
『学校の用事で、このあと他の人とも合流します!!』
って書いて張っておきたい。
どうか知ってる人に会いませんように!!!!
サッカーくんに迷惑かけませんようにっ!!!

「おう、サッカーじゃん??」
連絡通路から降りてくる男子三名。
名前は知らないけど、同じ中学の同級生だった子たちだ。
三人とも揃いも揃って私の顔を見て、意外そうに目を丸くする。
あー・・・・・・これ、ダメなパターンじゃん・・・・・・。
「えーなに、どっか出掛けんの~?」
言外に「こいつと二人で」ってのがついてることが、視線でわかる。
あああ、ごめん、サッカーくん。
「学祭の準備。△駅で他の連中と合流すんだよ」
サッカーくんの返事にみんな納得したようだった。
「そういやお前ら同じ高校だもんなぁ。なーんだ、てっきりデートかと思った」
「うっせぇな」
パシッとサッカーくんの手が友人である彼の胸を軽く叩く。
手が早いよ、サッカーくん。
でも友達はアハハと笑って、
「楽しそうで良かったじゃん。じゃあまたな~」
と、別の車両の待機場所に移動していった。
視線を感じたのはほんのわずかで、あとは彼らは彼らで楽しげに話しているようだった。

ああ、なんとか大丈夫、かな?

チラリ、とサッカーくんの顔を見上げると彼はそっぽを向いていて、その表情は見ることは出来なかった。

電車は固定タイプの二人掛けシートの車両だった。
窓側の席に勧められるままに座る。
続いてサッカーくんが隣にどしりと座る。
おぉう・・・・。
高校生になってもやっぱり背格好が大きいサッカーくん。
並んで座ると、確実に狭い。
うう、近い。
「んなにちっこくならなくても大丈夫だし」
ギリギリまで窓際に身を寄せていた私にサッカーくんは苦笑いする。
「・・・・そ、そうですか・・・」
とはいえ開き直って座り直す勇気などなく、
ちょっとだけ、ほんとに気持ちだけ、窓際から身を離す。
サッカーくんはその様子をじっと見て、小さなため息をついた。
「・・・・・あのさ」
「は、はいっ??」
「そんなに怯えることないだろ」
「・・・・・・お、怯えてるわけでは・・・・」
「じゃなんで目逸らしてんの」
「そ、逸らしてるわけでは・・・・そもそも見つめるほうがどうかと、思うけど・・・・・」
「オレ、嫌われてんの?」
「そ、そーゆんじゃなく!」
「んじゃ、普通に座れよ、なに縮んでんだよ」
「縮んでませんっ、普通に座ってますっ」
「ふーん?」
明らかに窓際に身を寄せた私を見下ろすサッカーくんの意地の悪い視線にいたたまれない。
なに?この展開。
なに?この異常な圧迫感。
こんな人だった?サッカーくんて。



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