STAY 〜冬〜 31
亜実香は、オレたちが訪ねて行くと驚いて、だけどすごく喜んだ。
遠野の言う通り元気そうで、そのことに安心した。あさってには退院できるらしい。
今日オレたちに下された処分の話になると、亜実香はおかしそうに笑った。
「それって、私も入ってるわけ?」
「当たり前だ。ちゃんと参加しろよ。ていうか、お前はまず毎日ちゃんと学校に来い」
「はいはい。わかってるわよ」
そういうと、なんとなく沈黙になる。
亜実香は亜実香で色々思うところはあるだろうから。
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☆きらきら☆あかつき涼の小説blogSTAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 31亜実香は、オレたちが訪ねて行くと驚いて、だけどすごく喜んだ。 遠野の言う通り元気そうで、そのことに安心した。あさってには退院できるらしい。 今日オレたちに下された処分の話になると、亜実香はおかしそうに笑った。 「それって、私も入ってるわけ?」 「当たり前だ。ちゃんと参加しろよ。ていうか、お前はまず毎日ちゃんと学校に来い」 「はいはい。わかってるわよ」 そういうと、なんとなく沈黙になる。 亜実香は亜実香で色々思うところはあるだろうから。 STAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 30準備室は、使わなくなった教材とかが置きっぱなしになっていて、どっちかっていうと倉庫。 少し埃っぽいけど、寒さはちょっとまし。 小さな窓が一つ。 だから少しこもった空気とはいえ、廊下よりはずいぶん暖かい。 この季節、人気のない北校舎は冷え過ぎて、森川には堪えるはず。 ここに来る時に掴んだこいつの手は、ひどく冷たくなってたから。 STAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 29
遠野先輩の笑顔に戸惑いながらも、私も笑顔になった。
だけど、急にその遠野先輩の顔から笑顔が消えた。 え・・・・なに? そう思う間もなく、遠野先輩の手がすっと伸びてきて私の制服の胸元に触れる。 「きゃっ」 思いがけない先輩の行動に思わず小さな叫び声をあげる。 けれど遠野先輩は、そんな事お構いなしに襟の中に指先をスッと入れたかと思うと、隠していたネックレスのチェーンをすくい取った。 STAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 28昼休みになると大急ぎで北校舎に走った。 新田さんの姿はまだなくて、ちょっとがっかりする。 まだ、叱られてるのかな・・・・・。 ため息をついて、窓の外を見る。 冬の澄み切った青い空がやけにまぶしい。 STAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 27
さっきから、一人で考え事しながら、コロコロと表情が変わってる森川が面白くて、ずっと見てた。
なんか、絶対余計なこと考えてるなー、こいつ。 オレの視線に気がつくと、また真っ赤になって慌ててる。 「あ・・・・・・え、えっと・・・・・」 必死に何か話題を探してるし。 相変わらず、飽きないヤツ。 STAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 26「あいつの傷、森川は見たんだよな?」 新田さんの問いに、コクンとうなずく。 亜実香さんの家の事情を知った今なら、どうしてあんなにたくさん古い傷跡があるのかは想像できた。 きっとあの切り傷も、・・・・同じ理由。 胸がズキズキと痛んだ。 STAY 〜冬〜
STAY 〜冬〜 25ものすごい勢いで、新田さんちの玄関のドアが開いたと思ったら、新田さんが駆けてきた。 「あ・・・・・・・お、おはよーございます・・・・」 まさか出てくるとは思わなかったから、慌てて、なんだか間の抜けた挨拶をしてしまう。 新田さんは、驚いた顔をしてこっちを見てる。 「つーか、なんでもういるんだ?まだ全然早いだろ?」 やっぱり。そうだよね。 だって、目が覚めちゃって、それに、なんだか早く会いたくなっちゃったんだもん。 そんなこと言ったら怒られるから言えないけど。 |