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「だれよりもすきだったサッカーver」掲載中


50きみ想う夏の日々1



それから高村は休むことなく、夏期講習に参加し、図書室へと寄っているようだった。
このクラスの連中はおおよそグダグダとおしゃべりに興ずることがほとんどない。
仲は良いがそのあたりのけじめというか割り切りがはっきりしている。
当然高村もそういう性質で講習が終わればとっとと教室を出て行ってしまうから、
あいつと話すどころかまともに顔を合わすことさえない日がほとんどだ。
それでもごくたまに目が合うこともあって、そんなときに目を逸らされることはもうなかった。
ぎこちないのはお互い様ではあるけれど。



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49この想いの行方11




翌日。
駅に高村の姿はなく、正直がっかりした気持ちで学校へ向かう。
昨日確かに「また明日」って言ってくれたのに。
あいつを見かけたら、「おはよう」って声をかけようと決めていたけれど、その意気込みは一瞬でしぼんでしまう。
当の本人がいないんだから仕方ないってわかってるけれど、
でもやっぱりあいつはとても学校どころじゃないのかもしれない。
オレの推測が当たっているなら、それは当然のことだ。



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48この想いの行方10


高村の家の前に着くころには空は藍色になっていた。
駐車場の二台の車を門燈が照らし出す。
その明かりが届くか届かないかって場所で自転車を停めた。



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47この想いの行方9


それからは少し互いの間の空気が緩んだ気がして足取りは軽かった。
ようやく山の上に高村の町が見えてきたあたりでオレも高村も足を止める。
元々ひとけの少ない旧道。
最後にここを通ったのがいつだったか、思い出せないくらい前だ。
梅の家に行くにも、この道は通ったことがない。
その理由は、目の前にそびえたつ長い長い階段。
これを登らなきゃ、町には入れない。


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46この想いの行方8


高村を背中に感じながら無我夢中で自転車を走らせる。

田畑が広がる旧道沿いは一日を通し、人の姿はほとんどない。
二つの自販機が並ぶバス停の周辺にもだれ一人いなかった。
無機質な自販機にわずかに赤みを帯びた日ざしが反射して眩しい。

通り過ぎても良かった。
だけどこのままだときっとずっと何も話せないままに違いない。
なんでもいい。
きっかけが欲しい。


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