☆きらきら☆

あかつき涼の小説blog


STAY 〜冬〜 39


薫が何を言うのか、オレ達は息を飲んだ。
「まあまあ・・・・良かったわよ」
「え?」
薫の言葉に、森川だけじゃなくオレも雅も驚いて、一斉に薫を見た。
「・・・・なによ?」
薫はむっとした表情でオレ達を睨む。



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STAY 〜冬〜 38


「親父、オレたちそろそろ回ってきたいんだけど」
それが目的だったはず。
時間がもったいねえ。こっちはタイムリミットがあるんだからな?
だけど親父は首を振った。
「あと、北条さんとこにご挨拶しないと」
・・・・ああ、そうだった。そこは外せないよな、親父としたら。



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STAY 〜冬〜 37


オレ達は親父と合流して、アクアリウムに入った。
「うわぁ・・・・・」
森川が感嘆の声をあげる。

一歩踏み込んだとたんに視界いっぱいに広がるオーシャンブルーの水槽。
色鮮やかな熱帯魚とサンゴ礁の海がそこにあった。
まるで大きなスクリーン。

「すごい・・・・」
澄み渡るような海の青い輝きに目を奪われて、森川の足が水槽の前で止まった。
やっぱりなあ。想像通りだ。こいつ、当分動かない。



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STAY 〜冬〜 36


「ね、どっちがいいと思う?」
言いながら、手にしたマフラーをオレの首元にあててくる。
真剣に選んでる森川の表情は可愛くて、どんだけ見てても見飽きない。
「森川が決めてくれていいよ」
「えー?そんなの緊張するよぉ。新田さんも考えて?」
「そんな難しく考えなくていいからさ」
「ええー・・・・、どうしよぉ?」
マフラー一つでこんなに悩めるって、ある意味すごいな。ホント、優柔不断。



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STAY 〜冬〜 35


アクアリウムに行く日。
プレオープンイベントは夕方からだから、その前にいつものようにデートしようと約束した。
チケットを握っている親父とは、現地で待ち合わせ。
そのことを、親父が年甲斐もなくゴネたのは言うまでもない。

いつもは門限7時の森川の家も、今夜だけは9時までに延ばしてもらえた。
電車も街も、クリスマスのにぎわいで人が多く、その中を森川の手をしっかりつないで歩く。
森川は、あちこちに飾られたイルミネーションにいちいち足をとめては魅入っていた。


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STAY 〜冬〜 34

終業式の日。
なのに、新田さんたちは、今日も補習。
若宮先生って、ホントに容赦ない。
潤さんと渡さんは、補習のためにサッカー部の活動には参加できなくてすっかり落ち込んでいる。
おかげで、キャプテンと副キャプテンがレギュラー落ちするかもしれないというとんでもない事態になっていた。
「そんなこと、最初っからわかってただろうが」
若宮先生は一切同情なし。
「時間を無駄にするとどうなるかって事が、身に沁みてわかっただろう?」
意地悪そうな笑顔で若宮先生はそう言ったそうだ。
新田さんと遠野先輩、それに亜実香さんは、テストの結果に何の問題もなくて、補習は完全にとばっちりなんだけど、文句を言いながらもちゃんと真面目に参加して潤さんと渡さんを励ましてあげてて、本当にみんな仲良しなんだなって思う。



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STAY 〜冬〜 33


期末テストは、明日が最終日。
ここまで遠野たちに引っ張られるようにテスト勉強に取り組んでいた連中も緊張の糸が切れて、
遠野の家の中はいつもに増して騒がしい。
初日の英語で補習が決まった感のある処分組は、それ以降真剣に取り組んでいたものの、
明日は比較的楽な教科だけとあって、すっかりくつろいでいる。
さっきから彼らの笑い声がひっきりなしに部屋に響いて、それが他のメンバーを明るくさせていた。
そこに大輔と龍大が絡んでいくと、座ったままで叩きあったり取っ組み合ったりが始まる。
渡と龍大などは、床に転がってよく分からない技の掛け合いになってわぁわぁと騒がしい。



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